山葵山の作られ方02
山葵山の作り方後編です。
これでわさびはあなたのもの!山葵好きのための醤油皿「山葵山」(FROM NIPPON 境 悠作) - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)
前回は『鋳込』の工程までお話ししたと思います。
排泥鋳込、圧力鋳込と2種類の生地を形成する方法があります。
それ以外に鋳込ではありませんが、機械ろくろと言ってろくろで回して形を削り出すっという方法もあります。
その鋳込み作業を終えて、形を確定させるために「焼成」を行います。
鋳込みで作った形を「素焼き」して形を作ります。
この佐賀地方の焼き物の元となる硝石はほとんどが嬉野地方でとれるものでして、天然の硝石を使用しています。
混ぜ物をしない分価格が高いですが、その白く美しい姿はこの地方独特のものです。
さて「素焼き」の話に戻ります。
メチャクチャ大きな窯です・・。
ヒト一人入れるじゃんと思ってしまうほどです。(不謹慎ですみません)
この素焼き工程でしっかり水分を飛ばしておかないと品質に問題が出てきます。
8~10時間かけて900~920℃で焼成します。
じっくりこんがりです。
そしてしっかり素焼きした山葵山達が次の工程「施薬」へ移されていきます。
釉掛けとも呼ばれます。
簡単そうにしていますが、本当に均一にまとわせるのは難しく職人の高い技術を要する見せ場でもあります。
この釉薬自体は、無色透明のガラス質のもので、実は山葵山の白さは元の土の色のみなんです。
焼かれすぎて黒くなる・・。いや、白くなります。
そして完成した姿がこちら
ドーンッ !!
山葵山達はこれだけのステップを踏んで作られてきました。
作られたうちの何品かは検品時に弾かれたものもあります。
そんな多くの困難を乗り越えてきた、山葵山達は皆様のお手元へ行く日をずっと待っております。
どうぞご支援いただき、さらに多くの人々へ届くように皆様のお力添えをいただけますようよろしくお願いします!!